ひまわり展 2008年概要

 

 

 

キュレーターの花田伸一です。
先日、小学校体育館にて夏休み作品展があったので見てきました。
子どもたちが取り組んだテーマは、図工的なもの、音楽的なもの、理科的なもの、社会的なもの、技術・家庭科的なもの、国語的なものなど、本当になんでもありで(いや、算数的なものは無かったな…)、色々な分野の力作が並んでいました。
こうした力作を見ていると、図工における創造って、ある一部の営みのことを指しているんだなと改めて思わされます。当たり前ですが創造的なのは図工だけではありません。通常、国語・算数・理科・社会は一つの問いがあれば一つの答が決まっていて創造の世界とは別世界なように思いがちですが、それらの答も元を辿れば創造的な研究者たちによって築かれたもので、次にまた創造的な研究者によってまた別な答が用意されることも大いにあることです。
さて、そのようなことを意識しつつ、図工に限定せずに子どもたちの創造力をせずに伸ばすには、どのようなことに気をつければ良いでしょうか。次の第4回研究会では創造にとって非常に大きな分かれ道ともいえる「鑑賞」や「評価」などについて考えたいと思います。
2010.09.04 花田伸一

 


キュレーターの花田伸一です。
1回、2回目の研究会の内容は主に「絵」についてでした。
本物そっくりにキレイに描くだけじゃない、色んな描き方や道具が紹介されました。
また絵を通じて子どもたちの隠れた才能が掘り起こされ、自信をつけて成長していく様子なども話されました。
さて次の研究会では「図工」の概念をさらに広げてもらおうと思います。机の上で作品を作るだけじゃない、体全体を使う、空間全体を使う、街に飛び出して活動するなど、子どもの創造性を発揮させる場面はいたるところにあるということを、具体的な例を通じて話してもらいます。「図工ってこんなに自由なんだ」と思ってもらえる内容です。
アートには価値を逆転させる力があり、現場ではマイナスがプラスに変わること、その逆のこともよく起こります。子どもたちをフルイにかける道具としてではなく、全ての子どもたちの持つそれぞれの価値をすくいとれるアミとして図工・美術を使ってもらえればと思います。
2010.03.05 花田伸一

 


キュレーターの花田伸一です。
初回9月13日の研究会では市内の小学校の現場でバリバリ活躍されている馬場先生にレクチャーと実技指導をしてもらいました。

参加された皆さんから色々と嬉しい言葉をいただいたので、次回も引き続き馬場先生にご登場ねがいます。

前回参加できなかった方、ぜひ次回からでもどうぞおいでください。
さて、次回は私も少しだけ時間をもらってお話しさせてもらおうと思います。

テーマは「美」と「美術」と「美術館」という三つの言葉についてです。

さらに時間があれば「美学」という言葉についてもお話しできればと思います。
子どもの創造性や社会の創造性について考えるとき、これらの言葉の意味を知ると見方もずいぶん変わってくるのではと思います。
2009.12.02 花田伸一


 

第1回アート研究会講師 馬場 壮俊先生

今回、第1回目のアート研究会を担当させていただくことになりました
小学校教員の馬場壮俊(ばばやすとし)です。

今回、ひまわり実行委員会さんの取り組みに協力させていただいたのは、
この『ひまわり展』には「賞」がないと聞いたからです。

みなさんの中に
 「 図工・美術が得意な先生=たくさん「賞」をとらせることができる先生」
 ・・・っていうイメージ ないですか?

たくさん賞をとらせることのできる先生が、
まるで"甲子園優勝経験○回の名監督"でもあるかのように・・・。

これって、どうなんでしょう?

 大人の立場からじゃなく、
 こどもたちにとっての"図工・美術"ってなんなんだろう・・・。

 当日は、そんなことを お話させていただこうと思ってます。

 図工・美術教育に興味がある先生方はもちろん、
 それ以上に、
 ぜひ"こどもたちが大好きな先生"方に集まってほしいなあ・・・

                                なんて思ってます。

 ヨロシクお願いします。

 2009.09.01 馬場 壮俊

 



 

キュレーターの花田伸一です。チェンマイから書いています。
今年になってビエンチャン(ラオス)、プノンペン(カンボジア)、チェンマイ(タイ)を訪れ、それぞれの図工・美術教育事情を見聞きする機会がありました。
当然ながら教育内容も地域や時代によって違ってきます。
タイでは日本と同じく図工・美術の授業が有るようですが、ラオスとカンボジアでは図工・美術はありません。ちなみに音楽や体育など表現に関わる科目も無いそうです。
表現の科目が無いと人々の創造性が低いのかというと決してそうではなく、上に挙げた国では美術館やギャラリーに行かずとも(というよりも美術館やギャラリーがそもそも少ないか、ほとんど無い)、逆にそこに暮らす人々の創造性が生活のあらゆる場面に見られ、感心することばかりでした。
ここでいう創造性とはもちろん絵や彫刻が上手という意味ではありません。生活の知恵であったり、ルールに縛られない暮らしぶりであったり、ということです。
少し昔の日本も似た状況だったのだろうと想像します。

2009.09.01 花田伸一


 

キュレーターの花田伸一です。
今回「幼児アート研究会」のコーディネートを担当することになりました。
ふだんは美術館やギャラリーでアーティストと一緒に展覧会やプロジェクトを作り上げ る仕事をしています。その関連で子どもたちへのワークショップや鑑賞プログラムなど、図工・美術教育の現場に関わる機会も多くあります。
またプライベートでも一児の父として幼稚園や小学校での行事によく参加します。
公私を含め、あちらこちらの現場の声を聞いて分かったことは、幼稚園や小学校の先生は図工・美術を専門とする先生ばかりではないという、考えてみればごく当たり前のことでした。
そうした先生方はいつも頭を悩ませつつ図工・美術の指導にあたっているのだという声を聞くたびに、私はそうした先生方のための研究会ができれば良いなという思いを高めていました。
そのような折に、今回ひまわりプロジェクトからのお誘いをきっかけとして、この幼児アート研究会を始めることになりました。
なので、この会は図工・美術を専門とする先生方ももちろん歓迎ですが、図工・美術を専門としない先生方が集まりやすい会にしたいと思っています。
よろしくお願いします。


2009.04.16 花田伸一